「まじ?!」

「うん」

「やばい!感激しすぎて声が出ない……」

「……出てるよ、声」

彼が私の方へ歩み寄り、私の手に触れようとした瞬間、子供達は背後からドラえ○んをかずにぃの後頭部目掛けて投げつける。

「スキありぃ~!!」

よろけた彼は、勢い余ってそのまま雪めがけて顔から突っ込んでしまう。

「かずにぃ!?大丈夫?!……キャッ!!」

かずにぃは心配して近づいた私の手を引っ張ると、その胸に抱きしめて

「やった!やったーー!やったーーーー!!」

ってそれは嬉しそうに叫んだんだ。





【第8章〜ハルナの章〜】完