あれで、父親になるなんて、「不安だ~」。

かずにぃは夢中になって雪球を投げながら、「え?!何か言ったか?」と耳をそばだてる。

「……ですって言ったの」

私の小さな声に「あ?なに言ってるんだか、聞こえない!」と大きな声で聞き返す。

「プロポーズはおっけーですって言ったの!」

かずにぃはびっくりした目で、私を見つめ、腕に抱え込んだ雪球を5つボトボトと落とした。