「あっ、そ。いいもん。1人で行ってくる。

私、転んじゃうかもしれないよ?風邪とかも引いちゃったりして……」

かずにぃは、掛布団を蹴飛ばすようにベッドから飛び起きる。

「ったく、ガキだよな。たかが、雪ひとつで大騒ぎして……」

エレベーターに乗りながら、かずにぃはブツブツ言う。