その日の夜は、ひとつしかないかずにぃのベッドに2人寄り添って潜り込む。

私はかずにぃの胸にすっぽりと包み込まれる。

「あったかいな。お前、優秀な天然湯たんぽだ……」

かずにぃが私の頭をその頬でくしくしにする。

そんなかずにぃが突然、背後を振り向き、ベッドから起き上がる。

「さっきから、背中から冷気が入ると思ったら、カーテン開けっぱなだった」

そして、「さむっ!」と寒さに体を震わせながらカーテンを閉めに行く。