おばさんは真っ青な顔をしていて、私に気付いていない様子だった。


「おばさん!」


おばさんが顔を上げ、私の方を見る。

でも、目の焦点が合っていない。

体も小刻みに震えていて様子がおかしい。


「おばさん。どうしたの?顔色真っ青だよ?大丈夫?」


私がおばさんの両肩を掴み揺すると、さ迷っていた彼女の視線がしっかりと私を捉える。