さすがのかずにぃもやり過ぎたと反省したらしく、声のトーンを落として、私の顔を覗き込む。

「篤史がお前のことを狙ってたからさ、ちょっと、焦って。ごめんな?」

「もうっ!男の人達って、どうして平気で人前でキスなんて出来るの?かずにぃと言い、ト……」

トオル君と、言い掛けて慌てて口をつぐむ。