叫びそうになるのと同時に私は駆け出し、部屋の中に飛び込むと、オルガンの蓋を支えていた。

「ふー。危なかったぁ~」

子供達のだんごはほつれて、その視線は一気に私に注がれる。

「ハルナ!どうして、お前、ここに……」

だんごの下からクシャクシャ髪のかずにぃが、どんぐりのような目をして這い出してきた。