私が、その時のことを思い出していると、リョーコさんがいきなり「ごめんなさい!」と私に手を合わせる。

 
「え?!」

私は何のことだか分からず、「どうしたんですか?」と、彼女のあまりの勢いに後ずさる。


「私ね。実はかずぼんのこと好きだったんだぁ」

リョーコさんの突然の告白に、驚きのあまり私の体がシートから浮き上がる。