私は、かずにぃの部屋の方を見ながら、おずおずと尋ねる。

「あの、かずにぃは?」

「あー、かずぼんはね、病院に行ったよぉ~」

「え?!病院って、どこか悪いんですか?」

リョーコさんは一瞬、キョトンとしたけど、直ぐに手を振りながらケタケタと笑った。

「あー!あいつはそんなヤワじゃないって。今日は、病院のボランティアの日」

「ボランティア?」

訝しげに質問する私に、リョーコさんは「え?かずぼんから何も聞いてないの?」と驚いていたようだった。