「かずにぃ……ごめんね……」

私はお腹の赤ちゃんをなでながら、かずにぃに何度も謝る。

もう……

この子を産むって決めたんだもん。


頑張らなきゃいけない。

今まで、かずにぃやトオル君の間で揺れ動いたけど……。

もう、誰も傷つけたくない。

私、もっともっと頑張らなきゃいけないんだ。



今はどうやって生きていったら良いのか、未来も全く見えないけど……。

私はトオル君に、もし、もう一度会うことができたら、胸を張って「私、頑張ったよ」って言えるような生き方をしよう……そう思った。