トオル君も私を包むように抱きしめてくれた。

それから、ゆっくりと首筋に愛撫しながら、やがて、私の胸を弄り、唇でもてあそぶ。

「あ……」

堪えきれず、吐息が洩れる……。

私は、彼の髪をくしゃくしゃにしながら抱きしめた。

「トオル君……トオル君……愛してる。私、待ってたんだよ」

だけど、トオル君はその手を止め、光の中に走り去っていった。

「トオル君!待って!!嫌だ!!行っちゃ嫌!!!」