翌朝、医師の回診の時間が終ると看護師さんに頼んで部屋の窓をちょっと開けて貰う。

1月にしてはポカポカ暖かい陽差しが部屋の中をぱぁっと明るくし、ベッドの白いシーツをほんわりと温めてくれる。

「具合はいかがですか?」

看護師さんがカーテンをシャーシャーっと勢い良く開けながら私に笑い掛ける。

「昨日より、いいみたいです」

私は目だけを動かしながら、看護師さんの動きを追う。