目覚めるとかずにぃが私の手を握っていた。

「かずにぃ……、どう……してここに……?」

かずにぃは肩を怒らせながら、深く息を吸い込むと、病院全体に響きそうな大声で私を叱り飛ばした。

「ばっかやろぉー!!一緒に行くっつっただろーが!!何、勝手に1人で行ってんだよ!!」

「だって……」

「だって、じゃない!!」

「悪いと思ったんだもん」

「お前1人の問題じゃない!アカンボはオレの子でもあるんだぞ!!」

かずにぃは、「はぁーーーっ!!」と息を吐き出すと、「以上、言いたいこと終了」とパイプ椅子にどっかりと腰を下す。