かずにぃは私の隣りに腰を下ろすと、しばらく黙って前を見つめてから聞きにくそうに尋ねる。
「ハルナはどうしたい」
「……産めないよ」
「そうか」
「かずにぃは?」
「できることなら産んで欲しいよ」
「……」
「手術ン時は、オレも立ち会うよ。いいか?」
私は黙って頷いた。
「ハルナはどうしたい」
「……産めないよ」
「そうか」
「かずにぃは?」
「できることなら産んで欲しいよ」
「……」
「手術ン時は、オレも立ち会うよ。いいか?」
私は黙って頷いた。