それは、今、痛いほど分かった。

彼は、私が思っている以上に、雲の上の存在なんだってことが……。

でも、心臓がぎゅっと掴まれるようなこんな気持ち、どうしたらいいの?


「オレの一生を掛けてお前だけを愛し抜く。
だから、頼む、ハルナ……」

私の感覚を全て奪うかのように、かずにぃの私を抱きしめる腕がより強く力がこもる。


「オレを……オレだけを愛せよ」