「だけど、あの『TORU FUJIEDA』がヤツだと確信したのは、たった今だ。

まさか、あんなに若いとは思わないだろう。フツーさ」

「そ……う、なんだ」

力無く答える私の顔をかずにぃはじっと見つめる。

「そんなに好きなのか?あいつのこと」

いつの間にかかずにぃは、私の目の前に屈み込み、強く抱きしめた。


「あいつのことは忘れろよ。今ので分かったろ?

あいつは、住む世界がケタ違いに違い過ぎる」