「新生C&H社は、患者が本来受けるべきケアを受けられるよう一丸となって努力し、みなさんの信頼を回復して行きたいと思っています。そして……」


多くのフラッシュやライトを浴びているトオル君は、私の知っている彼とは程遠い人だった。


彼は、ある時は真摯に、ある時は軽口で記者さん達のするどい質問をジョークで交わしながら、堂々と会見に臨んでいた。