……ううん。違う。

やっぱり、トオル君じゃないよ。

すごく、似てるけど……。

だって、トオル君は、運転中にハンドルを切り損ねちゃうくらいおっちょこちょいで……、フツーの、ごくごくフツーの男の子だよ。


彼が話す画像の下に、呆然とした私の目が辛うじて追える速度でテロップが流れる。