「トオル君!!」

幾つものマイクに囲まれた壇上で、スーツにネクタイをしたトオル君が、沢山のフラッシュを浴びながらも物怖じせず、会場にいる人達に挨拶をすると、流暢な英語で話し始める。

私はなぜ彼がテレビに出ているのか分からなくて、ただ呆然とテレビを見つめていた。