「検……査、してない。怖い……し……。もしそうだったらって……思う、と……」

暫くかずにぃは黙って私を抱きしめる。

私が泣き止んだ頃、彼はその重い口を開く。

「明日さ、一緒に病院に行こう」

「い、いやっ!」

「ハルナ……。じゃ、せめて検査薬で調べよう」

私はかずにぃの腕の中でぎゅっと彼の腕を握り締める。

「さっき、このホテルの向かい側のビルに薬局が入ってたから、そこで買ってくるよ」

「いや!いや!絶対にいやだってば!!」

そう叫んでいるときにも、再び吐き気がして、急いでトイレに駆け込んだ。