「厨房のコックさんに頼んで、お粥、作ってもらったんだけど……。
これなら食えるだろ?」

かずにぃが蓋を開けた途端、そのお粥の臭いに胸がムカムカして、吐き気を催してしまう。

口を抑え、ベッドから飛び降りるとトイレに駆け込みそのまま吐いた。

かずにぃが心配して、戸をノックする。

「おい、本当に大丈夫なのか?救急車呼ぶか?」

私は慌てて戸を開けると、無理して元気を装った。