「ねぇ、マッカーシー。ジェイク・フーバーは……」

この名を聞いたマッカーシーに一瞬の隙が生じ、その隙を衝いて彼のみぞおちを蹴り上げる。

咳き込む彼の背後を取り腕を捩じ上げると、逆に人の盾としてマッカーシーを銃を構える男達の方へと向ける。

「ジェイク・フーバーはかなり腕のいい会計士だったようだね」

マッカーシーの額に一筋の汗が光り、流れ落ちる。