記念館の柱の影から銃を持った男達がバラバラと出てきた。

「この白亜の神殿が血で汚れるのは私の美学が許さない。

車にご同乗願おうか」

「断ると、言ったら?」

マッカーシは目を細めると、「美学に反してでもここで殺るしかないでしょうね」と笑う。

「マッカーシー。がっかりさせて悪いけど、僕は行かない」

マッカーシーの顔が微妙に歪んだ。