だけど……、車はプスンプスンと音を立てて止まってしまう。

「……っ、くっそぉ!」

僕は慌てて車から降りてジェイムズ・ハザウェイの言った個所を蹴ろうとハンドルから手を放し、車から降りようとした。

でも、その時、ふとある計器に目が止り、がっくりと肩を落とす。

確認していなかった自分も自分だけど……。



「ガソリン、入れといて下さいよ。ハザウェイさん……」