それから数日後―――。
授業が終るとトモとスズが、私の両手を引いて一緒に学校の屋上に行こうと言い出す。
「何?何があるの?」
「え?!ハルナ、知らないの?」
スズが驚いたように振り返る。
「先週からこの校舎の隣りの自動車教習所に徹君が通うようになったんだって」
「徹君って、藤枝徹君?」
「その徹君以外、誰が噂に上るのよ!」
トモとスズが呆れ顔で私の頭をポン!と叩く。
ウワサがウワサを呼んで、屋上から双眼鏡で藤枝君を見る女の子が急増中らしい。
授業が終るとトモとスズが、私の両手を引いて一緒に学校の屋上に行こうと言い出す。
「何?何があるの?」
「え?!ハルナ、知らないの?」
スズが驚いたように振り返る。
「先週からこの校舎の隣りの自動車教習所に徹君が通うようになったんだって」
「徹君って、藤枝徹君?」
「その徹君以外、誰が噂に上るのよ!」
トモとスズが呆れ顔で私の頭をポン!と叩く。
ウワサがウワサを呼んで、屋上から双眼鏡で藤枝君を見る女の子が急増中らしい。