車から降りるとポトマック川を左に臨みながら、足早に北を目指す。

コートのポケットから携帯電話を取り出し、会社宛てにプッシュしようとした。

と、同時に携帯が揺れる。

「例のキーウィミン、押さえました！！」

ハインツは興奮した声で電話口で叫んでいた。

「驚きましたよ！彼女達……」

その時、携帯の電池は5％を切っていた。