「知らんな?いつの間にこんな痕が……」

「原因はたぶんこれだね」

「おーい。一体、どうしたんだよ。トール?」

キンケイドがミラー越しに僕に話し掛ける。

「多分だけど、ケッチャムの肩にマイクロチップが植め込まれてる可能性が高いんだ。

奴らはこのお陰でケッチャムの位置を正確に把握しているんだと思う」

キンケイドとケッチャムの顔色がさっと変わった。