キンケイドは、テーブルの上のアタッシュケースを、男の顔目掛けて投げつける。

アタッシュケースは男の顔面を直撃し、男は布の人形のように壁に叩きつけられぐにゃりと体をしならせながら床に崩れ落ちた。


「キンケイド!」

僕はキンケイドを睨むと、男のもとに駆けつけた。

息がある。

気を失っただけらしい。

「やりすぎだ!」

僕はキンケイドを叱咤した。