「Toru! Bonsoir!」


藤枝君とその紳士は英語ではない言葉で2、3言葉を交わすと、手を振って別れる。


口元でボソボソ言うような変な喋り方。


少なくとも私が知っている英単語はひとつも出て来なかった。


藤枝君って、ナゾ。


藤枝君は私と目が合うと、にこっと笑う。



「あの人は……?今のは英語じゃなかったよね」


2人の会話、全然、聞き取れなかったし……。