「肝の据わったヤローだぜ」

キンケイドの言葉がジョージを思い出させ、はっとなる。


「お前が我を忘れたり、取り乱したりと言うことはないんだろうなぁ」

しみじみと語るキンケイドの言葉を聞きながら、さっき片岡に捕まれてアザを作りつつあった腕を固く握り締め、ふと笑う。

「……そんなこともないよ」