ハルナは僕の車が見えなくなるまで、ずっとそこに佇んで手を振ってくれた。


僕はミラー越しに何度も君を見つめ微笑む。


君の手を振る影が遠ざかり、小さくなっていく。


今度の週末……。

今度はヨットハーバーにでも行こうか。

横浜まで足を伸ばしたっていい。

僕は満ち足りた気持ちで車を走らせた。