ハルナ……。

君は時に、いとも簡単に、そして無邪気に核心を突き過ぎる質問をする……。

「いや、君だけだよ(そんな恐ろしい質問をさり気なく出来た女の子は)。なんで?」

「えっと、トオル君、キスも上手だし、その、えと、すごく手馴れてるから……」

「それは、ありがとうございます(って、それ褒めてる?)」


ともあれ、君はほんわかした笑顔でシートに体を沈めると、にこっと笑みを浮かべた。

……??

時々、君はとっても不思議だ。


僕が散々考えて導き出したデータや、数式とかをいともあっさりと飛び越えて、僕を不可解の領域に導いて行く。



僕はきっとそんな君に一生振り回されるんだろうなぁと苦笑いする。