僕達は老師にお礼を言い、お寺を後にした。

老師は、去り際にハルナを呼び付けると、何かを耳打ちした。

ハルナが真っ赤になりながら、僕のところにやってくる。

「何言われたの?」

階段を降りながらハルナは、「湯冷めはしなかったかな?って」と小さな声で答えた。

見てたな。エロ老師。

「ごめん。ハルナ」

僕はハルナをそっと抱きしめる。