僕は君の髪にシャワーを当て、シャンプーを泡立てた。

「気持ちいい。トオル君、上手だね」
「アメリカの高校で習ったからね」
「え!?ホント?」
「ウソ」

君はぷーっと膨れる。

「痒いところはありませんか?」
「無いです」
「あ。ノミ発見」
「え?!どこ?」
「ウソだよ」

君は更に膨れる。

それがあまりにも可愛くて、僕は君を抱きしめたくなる。