「え?!友達?」

「そう。一緒にたまに野球をするんだ」

友達って言うけど、藤枝君よりもずっと年下の小学生にしか見えない。

それに、子供たちは藤枝君のこと、先生って呼んでる。


何で?


コーチとか監督とか言うなら分かるけれど。


なんで、先生なの?


「ごめん。ちょっと待っててくれるかな?」


藤枝君は私に目配せすると滑るように彼らのところまで降りて行き、子供達の輪の中に入って行く。