いち早くハトのエサをゲットして、私はしゃがみ込んで鳥達にエサをあげてみる。

あれ?

おかしい??


トオル君が来ない……。

彼を探して視線を彷徨わせると、中学生くらいの女の子達に囲まれているトオル君を発見!


「きゃー!カッコイイ!!」

「ちょーイケてるよね~。モデルみたい~!」

「はぅどぅーゆーでゅー?」

「一緒に写真撮って下さ~い」

……ナンパされてる。

「ボク、ニッホンゴワカリマセン。スミマセン。シツレイシマス」

トオル君ってば、怪しげな外人と化して逃げようとしてる。

私は彼の困った顔がおかしくて、他人のフリしながら遠くで笑ってた。