白い部屋に白いベッド、そして私の隣りにはトオル君。

トオル君の腕の中で目覚めた朝は、全てがキラキラ輝いて見えた。

金色に輝くトオル君の髪にそっと触れてみる。

さらさらした髪が長い睫毛に掛かって、時折眩しそうに顔をしかめている。

キレイだなぁ……。

男の人でこんなにキレイなんて反則だ。

悔しくなって、彼の髪で密かに三つ編みをしていると、トオル君が「起きてるよ」と、ちょっと無理して怒った顔をして見せ、そしてニコッと笑った。