しばらくすると、トオル君はパジャマを着て、ガウンを羽織ると部屋から出て行こうとする。

「トオル君!行かないで!あの……私、今度は頑張る!だからっ!」

だから行ってしまわないで……。

「どこにも行かないよ。今夜はずっと側にいる。何か飲み物を取ってくるよ」

トオル君は私のおでこにそっとキスを落として、部屋を出て行く。

そうだったのか……。

私はほっとして、そのままベッドに体を沈めた。