「え?だってトオル君、まだ未成年でしょ?いいの?」

「ブランデーは昔から気付け薬として飲んでたんだ。薬だよ」

「トオル君ってば、結構不良・・・・・・」

「今は風邪引いてるし、大目に見て下さい。

本当はエッグノッグにしたかったんだけど、残念ながら、卵を切らしててね。

それに、ハルナのココアにも少し入ってるよ」

「え?!私のにも?!」

「ほんのちょっぴりだよ。体が温まるから……」

トオル君がココアの湯気の向こう側で柔らかく微笑む。