熱い大粒の涙が私の頬を伝って、手の甲に落ちていく。

私は恋を知ってから泣いてばかりだ。

出来ることなら、トオル君と幸せな恋がしたかった……。

トオル君と、映画を観たり、遊園地に行ってアイスクリームを食べたり、帰り際に照れながらキスしたり、そんな恋を夢見ていた。

だけど、そうならなかった。

トオル君を傷つけて、私自身もボロボロになってる。