やっぱり、私も彼を愛してる。

でも、私はかずにぃに……。

もう……気が狂いそうだ。

「愛してる」

トオル君が優しく囁く。

「愛してる……愛してる……。愛してる」

トオル君の言葉に魔が宿り、私の体をとろかしていく。

彼の体にこのまま溶け込んでしまいたい。

もう二度と離れることが無いように。

「私も……愛してる。でも……」

彼は私の唇にそっと人差し指を当てると、「もうそれだけで、十分だ」と呟き、唇を重ねる。