「こら、スナフキン!彼女に謝るんだ!」


藤枝君が真っ白な犬の頭をコツンと叩くと、スナフキンは「キャウン」とひと泣きして、しょんぼりとなってしまう。



「本当にごめんね。スナフキンも深く反省してると思うから、許してくれるかな」

「そうだったの」


この子が私に飛びついてきたんだ……。



私はふかふかのベッドに体を沈めて一安心すると、スナフキンにおいでおいでをする。


スナフキンは嬉しそうに尻尾を振って、窓から病室に飛び込んでくると私の手に体を擦り寄せ、「くぅ~ん」と鳴く。