トモと二人、多摩川沿いに歩きながら、紅い夕焼けをただ黙って見ていた。
紅い……。
血のように紅い太陽が辺りを真っ赤に染めている。
何かの本で読んだことがある。
この時間は魔が宿る、そんな不思議な時間だって。
私は不気味な夕焼けから逃げるように、トモの手を引いて家路を急いだ。
紅い……。
血のように紅い太陽が辺りを真っ赤に染めている。
何かの本で読んだことがある。
この時間は魔が宿る、そんな不思議な時間だって。
私は不気味な夕焼けから逃げるように、トモの手を引いて家路を急いだ。