「ああ、そうだ、トール。言い忘れてたよ。プレゼントはゆっくりと2回、振るもんだぜ」

キンケイドは意味深な言葉を残し帰っていった。

「プレゼント……。2回?」

まさか?!

僕は急いで階段を駆け上り、さっきの空箱を2回振った。

すると、中からSDカードが出てきた。

「徹。どうしたの?」

階下から母の声がして、「な、何でもないよ!」と慌てて返事を返す。

僕はSDカードを元の箱に戻すと、再度2回振った。

カードは無くなっていた。

「これは何なんだ?」