「クリスマスプレゼントだ」

部屋に入るなり彼はテーブルの上に、小さな箱を置いた。

「これは一体なんですか?」

その小さく軽い箱を手に取ると、僕は彼の答えを待った。

「開けてみろよ。残念だが、入ってるのは指輪じゃないぜ」

僕は軽く笑うと蓋を開けた。

「空っぽ……?!キンケイド、これはどういうこと?」

キンケイドはニヤリと笑う。