僕はキンケイドにジョージと出会った経緯を話した。

彼が僕の護衛をしていたこと、そして、僕が拉致されそうになった場合は射殺する命令が出ていたことを……。

「ヤツには、絶対、お前は殺せなかったんだろう。それ位、お前はアリシアに良く似てる。
ヤツのクライアントが誰だったのかはオレが調べるよ」

「すみません。お願いします」
「しっかし……お前ってば、ホント、良く似てるなぁ。オレはゲイじゃないが、宗旨変えしようかな~」

キンケイドは、そう言うと僕ににじり寄ってくる。