受話器を持ち、コールを聞きながら心の中で何度も繰り返す。
(ええっと……私はO女学院1年の園田春名(そのだはるな)と言います。
藤枝徹君をお願いできますか?
O女学院1年……園田春名……藤枝徹君を……)
ブツブツ繰り返すけど、相手はなかなか出てこない。
4回コールして、気持ちがくじけてくる。
やっぱり切ろうとした時、受話器から声がする。
「はい。多摩川産婦人科医院です」
えっ?
ちょ、ちょっと待って??
なんで産婦人科病院に繋がるのぉぉぉぉぉ?!
「すっ、すみません!ごめんなさい!間違えました!」
慌てて、電話を切る。
メモと電話番号を確認する。
掛け間違えてない……。
もしかして……
もしかして……
彼にからかわれたの?!
(ええっと……私はO女学院1年の園田春名(そのだはるな)と言います。
藤枝徹君をお願いできますか?
O女学院1年……園田春名……藤枝徹君を……)
ブツブツ繰り返すけど、相手はなかなか出てこない。
4回コールして、気持ちがくじけてくる。
やっぱり切ろうとした時、受話器から声がする。
「はい。多摩川産婦人科医院です」
えっ?
ちょ、ちょっと待って??
なんで産婦人科病院に繋がるのぉぉぉぉぉ?!
「すっ、すみません!ごめんなさい!間違えました!」
慌てて、電話を切る。
メモと電話番号を確認する。
掛け間違えてない……。
もしかして……
もしかして……
彼にからかわれたの?!