キンケイドは僕から目を逸らすと、小枝をパキパキと神経質に音を立てて折りながら話を続けた。

「馬鹿だな。そんなはずはないのに」

キンケイドは手の甲を口に当て、くっくっと笑いを噛み殺した。

「そんなはずはない。ありえない」

僕はキンケイドの持って回った話し方に段々苛立ちを覚えていた。