「トール。お前は見れば見るほどアリシアに本当に良く似てる」

キンケイドは僕の目を通してその先にいるアリシアに向かって話しているようだった。

「だから、初めてお前を見た時、オレは心臓が止るかと思った。そして、次の瞬間、思ったんだ。つまり……」

キンケイドのこの言葉を聞いて、今まで抱いていた疑問を、僕は口に出そうとしていた。

僕は、アリシアの……。