アリシアは、泣きながらオレ達の中に割って入り喧嘩を止めようとした。

オレが不用意に放った拳がアリシアの顔に当たった時、オレは初めて自分がしたことに気付いた。

アリシアはそんなオレを責めなかった。

そんなアリシアの天使のような優しさに触れながらでも、オレは男としての欲望を押さえることが難しかったんだ。

そして、だからこそジョージが許せなかった……。